臨床検査部

臨床検査部

臨床検査部では、患者様から採取した血液や尿などを検査する検体検査と、心電図やエコー、肺機能検査などの生理機能検査を行っています。
検体検査では、検体のバーコード管理や電子カルテを導入し、より迅速に正確な検査データを提供できるように日々努力しています。また、生理検査でも各種生理検査結果をリアルタイムで閲覧できるように現在整備を進めています。
平成26年度からは当直体制をスタートさせ、24時間365日、院内で検査可能になりました。

検体検査

生化学検査(日本電子:BM-6070)

生化学検査(日本電子:BM-6070)

血液中の酵素や脂質、蛋白、電解質などを測定することで、疾患の診断や治療の経過観察に役立てています。院内では45項目を測定しています。


免疫学的検査(Abbott:ARCHITECT i2000SR)

免疫学的検査(Abbott:ARCHITECT i2000SR)

前立腺の腫瘍マーカー、甲状腺ホルモン、フェリチン、B型肝炎・C型肝炎の検査に加え、H23年9月よりATL(成人T細胞白血病)の検査として院内でHTLV-1抗体の測定も行っています。


免疫学的検査(Abbott:ARCHITECT i2000SR)
免疫学的検査(Abbott:ARCHITECT i2000SR) 2

血液検査(SIEMENS:ADVIA2120i)
血球算定 末梢血中の赤血球、白血球、血小板、網状赤血球、自動による白血球分類などを血球計数装置で測定します。
血液像 標本を作製し血液細胞の形態異常の有無を顕微鏡で観察します。
特殊染色 白血病や悪性リンパ腫の種類を鑑別する為に(NAP、POX、PAS、EST二重、鉄)染色を行っています。
骨髄検査 採取された骨髄の細胞数を算定します。現在、主治医が細胞分類を行っていますが、今後は技師が分類し報告出来る体制にしていきたいです。
細胞表面
マーカー検査
末梢血幹細胞移植に必要なCD34定量を測定しています。
その他、白血病や悪性リンパ腫などの解析も行っています。

凝固・線溶系検査(積水化学:コアプレスタ2000)

凝固検査 血液を固める機能(凝固因子)を調べる検査です。
線溶検査 血管内にできた血栓を溶かす機能を調べる検査です。

手術前検査の必須検査です。
また、血液を固まりにくくする薬を服用されている方のモニタリングに必要な検査でもあります。

輸血検査

輸血検査

輸血とは貧血や出血などの疾患で不足した血液成分を他人の血液から調整された血液製剤で補うという治療法です。
この血液製剤は、検査室内に設置した血液製剤専用の保冷庫と血小板振盪機にて管理しています。
全自動輸血検査装置(カイノス:WADiana Compact)の導入により、夜間・休日の輸血検査にも対応できるようになりました。
検査には大きく分けて血液型検査と輸血に際する検査の2つがあります。

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血液型検査

主に臨床的に重要なABO式血液型とRh式血液型の検査を行っています。

輸血に際する検査

交差適合試験
(クロスマッチテスト)
輸血に伴う副作用を防止するために行われる検査です。
患者様の血液と輸血しようとする製剤を混合して反応の有無をみます。
不規則性抗体
スクリーニング検査
過去に輸血された方や妊娠がきっかけで
まれに出来てしまう赤血球に対する抗体の有無を調べます。

移植関連検査

  • 末梢血幹細胞移植
    末梢血幹細胞移植
    移植に必要なCD34陽性細胞の測定と、採取した細胞を-80℃に保存する為の処理を行い、移植日に溶解し生細胞率を測定しています。
  • 血液像
    血液像
    細胞数の算定や、血液型不適合移植による血漿除去処理を行います。
  • 臍帯血移植
    臍帯血移植
    バンクから届けられた臍帯血を-150℃冷凍庫で保存管理し、移植日に溶解し生細胞率を測定しています。

一般検査

主に尿や便を検体とした比較的痛みをともなわない検査です。

尿検査

尿検査
尿定性検査 尿成分(pH、赤血球、白血球、糖、タンパクなど)を試験紙にて判定します。
尿沈渣 尿中成分(赤血球、白血球、細菌など)の有無や形態を顕微鏡および機械にて観察します。

便潜血

便中のヘモグロビン量を測定し、消化管からの出血病変の診断に用います。

体腔液(脳脊髄液、腹水、胸水、関節液)

体腔内に貯留した液体を採取し、外観や成分(細胞数、pHや比重、糖、タンパク、電解質など)を観察、測定します。 各種疾患の診断上重要な検査です。

迅速検査

感染症や妊娠の有無を尿や鼻汁を材料として簡易キットで判定するスクリーニング検査です。検査時間は15分程度です。 検査項目としては、インフルエンザ、アデノウイルス、肺炎球菌、レジオネラ、A郡β溶連球菌、妊娠反応があります。

尿素呼気検査

kokisien1胃の中のヘリコバクター・ピロリ菌感染を調べます。検査薬を服用し、服用前後の呼気をそれぞれ集めて検査します。内視鏡を使わない検査の中で最も精度の高い検査です。簡単に行える検査ですが、当日は絶食にて検査します。

 

生理機能検査

心電図検査

四肢と胸部に6個の電極を装着し、不整脈・狭心症・その他の心疾患の疑いを調べる検査です。

負荷心電図検査(マスター法)

2段の階段の昇降により心臓に負荷をかけ、安静時の心電図と比較することにより、狭心症や心筋梗塞の有無等を調べる検査です。

ホルター心電図検査

いつ起こるか分からない、不整脈や心筋虚血の有無を調べる検査です。胸に電極を着け、小型軽量の装置を携帯して、24時間心電図を記録します。記録中の自覚症状が、心臓に起因するものかどうか、自覚症状がなくても、不整脈が出現しているかどうかを、解析します。

  • ホルター心電図検査1
  • ホルター心電図検査2
  • ホルター心電図検査3

聴力検査

純音聴力検査では、難聴・耳鳴り・めまい等の耳の症状のある人の障害の程度と部位を判定する為に気導聴力と骨導聴力の2種類の検査を行っています。簡易聴力検査は1,000Hzと4,000Hzのみの測定で主に健康診断の方を対象に行っています。

 

肺機能検査

肺機能検査

息を「吸う・吐く」という簡単な動作により、肺の容積や呼吸機能を測定します。呼吸器疾患を調べるだけでなく、手術前検査にも用いられています。主に2種類行っており、最大限に息を吸ったり吐いたりできる量を測定し、肺の大きさについて調べる肺気量分画測定(VC)と、一杯まで吸った息を一気にどれだけ強く最後まで吐ききることができるかを測定する努力性肺活量測定(FVC)があります。この検査は患者様のご協力しだいで結果が変わってきますので、私たちの声かけに合わせて検査を受けていただきます。


血圧脈波検査

血圧脈波検査

両腕・両足首の血圧と、脈波伝播速度を測ることにより、動脈硬化を調べる検査です。動脈硬化の検査の中では最も患者様への負担が少ない検査です。


筋電図(神経伝導検査、針筋電図、大脳誘発電位検査)

筋電図(神経伝導検査、針筋電図、大脳誘発電位検査)

電気刺激や細い針を筋肉内に刺して、神経や筋肉の微小な電気活動をとらえることにより末梢神経疾患、脊髄疾患の診断、障害の評価、治療に役立てることを目的とする検査です。本検査については現在専門医師と同伴で検査を行っています。


脳波検査

脳波検査

脳波検査は頭に電極を装着して覚醒時、睡眠時の脳波(脳細胞の電気的変化)を記録します。また、様々な刺激(目の開閉、呼吸負荷、光刺激など)に対する脳波の反応をみることによって、てんかんの診断と経過の判断をします。脳腫瘍、脳挫傷、脳出血、脳梗塞による意識障害などの疑いがある時にも検査します。


頸動脈エコー検査

頸動脈エコー検査

首にある血管の狭窄や閉塞の有無と塞栓源となりうるプラークの評価をすることで、全身の動脈硬化の程度や脳梗塞発症のリスクを予測することができます。


心エコー検査

心臓の大きさ、動き、心筋や弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプが正常に機能しているかどうかをみるための検査です。


血管エコー検査(上肢血管、下肢血管)

動脈の検査では、動脈硬化により血管が狭窄や閉塞をしていないかを直接観察し、さらに血液の流れる速さを測定して評価しています。
静脈の検査では、特に深部静脈血栓症の有無や静脈瘤がないかを確認します。 

PSG検査

PSG1睡眠状態を評価する検査です。呼吸・酸素濃度・脳波・筋電図・眼球の動きなどを測定し、睡眠の深さや覚醒反応の有無など呼吸状態とあわせて定量的に算出します。当院では、耳鼻科にて睡眠時無呼吸症候群の検査として行っています。

検査実績

検体検査項目数

 

平成25年度

平成26年度

平成27年度

生化学項目数 843,545 901,038 917,738
血液一般 122,369 137,065 144,213
尿一般 52,468 49,725 46,166
HbA1c 28,082 25,638 24,158
蛋白分画 10,074 9,470 9,224
交差適合試験 1,686 1,838 2,057

生理機能検査数

 

平成25年度

平成26年度

平成26年度

安静心電図

7,710

8,355

7,565

R-R心電図 682 631 206
負荷心電図 654 655 735
ホルター心電図 93 72 107
肺機能検査 3,425 3,730 3,807
聴力検査 4,496 4,976 4,622
PWV検査 1,054 935 526
脳波検査 138 144 119
PSG検査   31 62
筋電図     116
心エコー  2,054  2,245 2,342
頸動脈エコー 831 801 472
四肢血管エコー 224 195 152

スタッフ紹介

坂江写真

臨床検査部部長

氏名    坂江 清弘(さかえ・きよひろ)

専門分野  人体病理・腫瘍病理学

 

 

 

 

  専門

  • 日本病理学会           
  • 日本病院病理医協会
  • 国際病理学会(IAP)
  • 日本臨床検査医学会
  • 日本病理学会病理専門医  
  • 日本病理学会病理専門医研修指導医
  • 日本臨床検査医学会臨床検査管理医
  • 病理解剖(剖検)資格認定  
  • 日本病理学会功労会員
  • 鹿児島大学医学部名誉教授

 

 

                臨床検査部技師長

                氏名            神山 大春(かみやま・ひろはる)

 

 

病理検査(病理診断科)

 

 

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