研修会

  • 2024年11月18日

    令和6年度 3年目看護師研修会

    3年目看護師研修会を開催いたしました


    令和6年10月19日、11月9日に3年目看護師研修会を開催致しました。慈愛会の5施設(今村総合病院・いづろ今村病院・谷山病院・徳之島病院・奄美病院)から2日間で総数46名の3年目看護師が参加しました。今年度も鹿児島国際大学看護学部 看護学部長 堤 由美子先生をお招きし「危機的状態の患者・家族の看護 ~心に届く看護ケアを行うために必要な知識~ 」のテーマのもとに、「心に届く看護のために」「日常的援助パターンから心に届く看護へ」「発病による危機的心理プロセスの専門的知識」「患者家族の心に届く看護ケア」について学び、実際の事例を通して理解を深めました。「心に届く看護のために」対人認知機能について学ぶことで、他者理解においては関心を寄せ、対象者が体験している世界を了解できるよう努める必要性を理解しました。
    「日常的援助パターンから心に届く看護へ」では、対象の本心(見る自己)へ関心を向けるための専門知識として患者の心理の特徴を学びました。
    そして「発病による危機的心理プロセスの専門的知識」として、危機的状態にある患者・家族の心理や受容過程を学び、心理プロセスに沿った看護を提供すること、受容過程は1人1人で違うことを理解し、対象に関心を寄せて関わる必要があること、対象の理解は、言動のもつ意味をその都度確認しながら、背景を考え、アセスメントすることなどが大切であることを実感しました。これらの危機的心理を理解した共感的な関わりにより、患者が人対人のつながりを感じ、自らの意思によって病気に取り組む力を発揮することとなり、生活者である患者の心に寄り添う看護につながっていくことを学びました。
    「患者家族の心に届く看護ケア」については心理プロセスに沿った看護ケアリング・聴くケア等、局面における看護ケアについても対象の状況から心に届くケアについて深く考えることができました。特に危機的状況にある患者・家族には、緊張状態を見抜き堪忍袋の緒を解くような声掛けによって、緊張が和らぎ気持ちの表出の促進につながり、現実認識が可能となることで建設的課題解決に導くプロセスがあることを学び、相手の心に届く声かけの重要さを痛感しました。
    学びを活かすることで、明日から出会う患者・家族への関心の寄せ方や具体的な関わりに変化が起きると思います。今回の学びを更に深めながら、心に届く慈愛の看護実践に取り組んでいきましょう。

     

    研修の様子

    開会の挨拶/講師紹介



    講師
    鹿児島国際大学看護学部
    看護学部長 堤 由美子先生
    テーマ「危機的状態の患者家族の看護」



    10月19日聴講の様子


    11月9日聴講の様子(録画教材使用)


    10月28日 講義「対象者の全人的理解」聴講の様子



    11月9日 グループワークの様子


    10月28日 フループワーク発表


     

     

  • 2024年10月07日

    令和6年度 第2回臨地実習指導者・教員合同研修会

    令和6年10月5日(土)に慈愛会ビルにて第2回 臨地実習指導者・教員合同研修を開催いたしました。
    研修の目的は「基礎教育において質の高い臨地実習環境を提供するための実習指導者・教員の育成」であり、「臨地実習における、効果的指導方法を見出すことができる」「臨地実習において、学生が自ら考え、気づき、学ぶような関わり方を考えることができる」「指導者と教員が互いに学びあい、学生指導に対する関係性の重要性を理解できる」ことを目標に企画いたしました。離島施設からはオンライン(zoom)で参加頂き、各施設の看護管理者、実習指導者、教員合わせて80名の参加がありました。
    今回は、慈愛会全ての病院・施設における現在の臨地実習指導に関する取り組みを報告し、それぞれの報告に対してグループディスカッション、質疑応答・意見交換を行いました。
    今村総合病院の発表は「看護の統合と実践実習Ⅰに向けての取り組み」で、実践実習Ⅰの準備・実践・その後の効果と課題について報告いただきました。次に谷山病院から、「学生の学びを知り、現場での看護を振り返る」、愛と結の街から「成長しあえる実習環境を目指して」、いづろ今村病院から「看護学生をチームの一員として受け入れ共に育つ」奄美病院から「安心して実習に臨んでもらうために」、笹貫訪問看護ステーション愛の街から「訪問看護における実習指導の現状と課題」の報告がありました。報告を受けて感想を発表したり、質疑応答で報告からの学びを深める時間となりました。
    次に「実りある実習の土壌作り」というテーマで、各報告の学びを踏まえて、明日から出来ることについて考えるグループワークを行いました。グループワークでは、学生受け入れの環境を整えるための具体策(オリエンテーションの工夫やウエルカムな受け入れ、実習目標のスタッフの共有・ウエルカムボード・日々の担当者の表記、学生を名前で呼ぶ等)や、リフレクションの大切さ、実習中の学生の学びをスタッフで共有する、看護実践を学生と一緒に行い看護師の判断の思考過程を学生に伝えることの重要性等の学びが共有され、明日からの行動に反映していくと発表がありました。
    研修アンケートでは、「法人全体での意見が一致していることを認識出来たため自信を持って指導に当たりたいと感じた」「他施設、他部署、教員の取り組みや意見が聞けてとても良かった」「他施設の取り組み状況から、自施設の課題がみえた」等の反応がありました。
    慈愛会の実習指導者と、鹿児島中央看護専門学校の教員が合同研修を開催したことで、「慈愛の心」を届けられる看護師の育成を基盤に、質の高い臨地実習環境を提供することにつながることを期待しております。
     



     

    研修内容

    実習目標を達成するための実習支援実践報告および意見交換
    1)今村総合病院
      テーマ:「看護の統合と実践実習Ⅰに向けての取り組み」~準備・実践・その後の効果と課題~
    2)谷山病院
      テーマ:学生の学びを知り、現場での看護を振り返る
    3)愛と結の街
      テーマ:成長し合える実習環境を目指して
    4)いづろ今村病院
      テーマ:看護学生をチームの一員として受け入れ共に育つ
    5)奄美病院
      テーマ:安心して実習に臨んでもらうために
    6)笹貫訪問看護ステーション愛の街
      テーマ「訪問看護における実習指導の現状と課題

    グループワーク
    テーマ「実りある実習の土壌作り」
        実践報告発表での気付き・学びを踏まえ、明日からできる「実りある実習の土壌作り」とはについて考える

    研修風景

    開会挨拶
     


    研修中の受講生
     

    各施設による実習支援実践報告
     

    ディスカッションの様子
     

    グループワークの様子


    閉会挨拶







     
     

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