研修会

  • 2023年05月01日

    令和5年度 臨地実習指導者・教員合同研修

     令和5年4月15日(土)に臨地実習指導者・教員合同研修を開催いたしました。

     新年度がスタートし、初々しい新入職員の姿が眩しく映るこの時期、令和5年4月15日(土)に慈愛会ビルにて第1回目の臨地実習指導者・教員合同研修を開催することができました。研修の目的は「基礎教育において質の高い臨地実習環境を提供するための実習指導者・教員の育成」であり、各施設の看護管理者、実習指導者、教員を合わせた106名の参加がありました。
     今回はOffice Kyo-Shien代表の池西静枝先生に「臨地実習指導における看護管理者・教員・実習指導者の役割」~生き生きとした実習環境作り~というテーマでご講演頂きました。実習指導に求められる能力には看護師モデルを示す能力、関係調整能力、学生の力を見極めて引き出す能力、小集団(グループ活動)を動かす能力があり、協同学習の基本技法をカンファレンスで活用することが学生の主体性や協調性の育成に繋がることを学びました。生き生きと学ぶことを支援するコーチングでは支援の対象となるZ世代について価値観の多様性を認めることが重要であり臨床判断能力を育成する指導方法について事例を通して思考発話やリフレクションの実際を学びました。参加者は皆、熱心に講師の話に耳を傾け、メモを取る姿がみられ実習指導に対する関心の高さを感じることができました。
     講演後のグループワークでは「生き生きと学べる実習環境作り」というテーマのもとに「私は実習環境を整えるためにどのように関わっているのか」現状について述べ合い、「改善したいこと」、そして「私、私達が明日からすぐに実践すること」について話し合いました。活発な意見交換が行われ様々な意見が出されました。実践することとして学生が安心できる、話しやすい雰囲気の風土作りをすること、多様な価値観を持つ学生を理解し否定ではなく承認すること、実習指導者間やスタッフ間、教員との連携を更に強化すること、指導方法としてひとつの看護場面について意図的に思考発話を行う、新人指導でも重要になるコーチングのトレーニングを行いたいという積極的且つ前向きな意見が出されていました。看護師長からも学生を未来の仲間として、一緒に働いていくスタッフとして捉えられる病棟作りを行いたいという声も聞かれました。
     グループワークでは法人内の各施設の垣根を越えたメンバー編成とし、お互いの意見交換から臨地実習指導に関する理解も深まったのではないかと思います。半日という短い研修ではありましたが実習指導者と管理者、教員が共に学生の臨地実習環境や自部署の実習指導体制について考えることができ、今後の目標を明らかにできた貴重な時間になったのではないかと感じています。本日の学びを明日からの実践に活かし「生き生きと学べる実習環境作り」につとめていきましょう。




              研修スケジュール

     
    研修の様子
     

    開会挨拶


    講師紹介


    講義「臨地実習における看護管理者・教員・実習指導者の役割」

     
    聴講中の受講生の様子

     
     
    グループワークの様子

     
    グループワーク発表の様子


    閉会の挨拶
     

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