令和4年度

  • 2022年08月31日

    令和4年度 3年目看護師研修

     令和4年10月22日、29日に3年目看護師研修会を開催致しました。慈愛会の4施設(今村総合病院・いづろ今村病院・谷山病院・徳之島病院)から2日間で総数46名の3年目の看護師が参加しました。今年度も鹿児島国際大学教授 新学部設置準備室長 堤 由美子先生をお招きし「危機的状態の患者・家族の看護 ~心に届くケア~ 」のテーマのもとに発病における患者の危機的心理反応や悲嘆プロセス、全プロセスに求められる看護について理論を学び実際の事例を通して理解を深めました。
     危機的状態にある患者・家族の心理や受容過程を理解し、患者を単に危機モデルの段階に当てはめるのではなく揺れ動く患者の思いを受け止めること、発病による悲嘆プロセスがどのように展開するのか理解し個別的で独自なプロセスをアセスメントし支援していく必要があることを再認識しました。その為には先ずは患者に関心を寄せること、患者がこの人なら話してみようと思う状況を作り出すことが重要であると実感しました。
    悲嘆プロセスに沿った看護では患者・家族の病の物語の登場人物になるような関りをすることが大切であり、不安や怒り、絶望などの気持ちで張り裂けるほどの緊張状態にある患者・家族の堪忍袋を治療に立ち向かえるように私達看護師が結び目をほどき緊張状態を和らげ相手の心に届く声かけをすることが重要であると痛切に感じました。グループワークでは今まで相手の心に届く声かけができていたのかを振り返り、明日から相手の心に届く実践に結び付けられる具体的な声かけについて考えました。学びを活かし明日から出会う患者・家族への関心の寄せ方や具体的な関わりが変わると思います。今回の学びを更に深めながら日々の心に届く慈愛の看護実践に取り組んでいきましょう。


     

    【研修スケジュール】

          
     

     

     

    【研修の様子】
     

    鹿児島国際大学教授 新学部設置準備室室長
    堤 由美子先生


    聴講中の受講生

      


    グループワークの様子

     

    グループワーク発表の様子


    閉講の挨拶
    法人事業本部 木佐貫統括看護部長


     


     

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