慈愛会学会

ごあいさつ

多職種協働の文化醸成と医療の質向上を目指して

慈愛会は、1934(昭和9)年5月5日、医師と看護師2人だけで運営する4床の小さな診療所からスタートし、現在は多くの職種が運営する5病院、5診療所、1介護老人保健施設、1看護師養成所、19併設事業所、全1,567床の組織へと成長を遂げました。

創設者である 今村源一郎 初代理事長が唱えた「医療の原点は慈愛にあり」「患者さんを肉親と思う」という信念は長年にわたり継承され、今に繋がります。慈愛会の職員はこの信念を大切にしつつ、探求心を持ちながら医療の質向上に努めてきました。

職員それぞれが専門職としての誇りを持ち、互いに情報共有し、さらに慈愛の心を抱き続け、これからの慈愛会を発展させる一つの機会になることを願って、慈愛会学会が2020(令和2)年に発足しました。

学術集会および学術誌において、研究や取り組みの成果を発表し合い、多職種協働の文化醸成と医療の質向上を図り、次世代の更なる成長へ繋げていくことを目指します。

information

  • 2022年07月09日

    第2回慈愛会学会学術集会

    過去から学び 飛躍する慈愛会 をテーマに、

    公益財団法人慈愛会は2022年7月9日(土)、「第2回慈愛会学会学術集会」を鹿児島県市町村自治会館で開催しました。

    感染防止に十分な対策を講じて開催し、本会場と法人内5病院、各リモート会場で合わせて480人ほどが参加しました。

     

    今村英仁理事長の挨拶に続き、大会長の宇都宮 與 今村総合病院名誉院長兼臨床研究センター長が「慈愛会における血液内科~歴史と現在・未来~」と題して大会長講演を行いました。

     

    【大会長講演】     

    昭和51年に今村病院(現 いづろ今村病院)で始まった慈愛会の血液内科診療。

    今村病院分院(現 今村総合病院)でも昭和59年の開院と同時に血液内科を開設しました。

    平成4年、鹿児島県に多い成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療として、今村病院分院が県内の民間病院で初めて骨髄移植を行ったこと、

    その後造血幹細胞移植、臍帯血移植にも積極的に取り組み、現在新たな免疫療法の導入を模索していること、等

    法人発展の一翼を担ってきた血液内科の歴史をたどりました。

     

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    【パネルディスカッション】

    テーマは「COVID-19 ~私たちの経験とwithコロナ・新興感染症に備えた未来への展望~」。

    今村総合病院感染症内科の有馬丈洋医師、吉森みゆき感染管理認定看護師がコーディネーターを務めました。

    パネリストの医師、看護師、看護教員が、それぞれの立場で経験した新型コロナウイルス感染症対応における苦慮、表出した課題、今後重要視すべきこと等を述べ合いました。

     

    【研究発表】

    今回は73演題(口演24、ポスター発表49)の応募がありました。

    多職種がそれぞれの専門領域において業務の質改善に勤しみ、課題解決に努めた経緯、研究で得られた成果・知見、考察を発表しました。

    ポスター会場では、感染対策として対面での質疑応答を取りやめ、事務局による質問受付→後日回答の対応とし、入場時間指定(30人ずつの入れ替え制)としましたが、来場した皆さんは発表内容一つひとつに熱心に見入っていました。

     

    慈愛会学会運営委員会が当日の審査結果を集計し、後日、口演・ポスターそれぞれの優秀発表を表彰します。

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