こんにちは
今回は母乳と食物アレルギー予防について紹介します
母乳、特に出産後すぐに出る初乳にはIgAという抗体が多く含まれていますこのIgAの働きにより、母乳を飲んだ赤ちゃんの喉や消化管の粘膜が守られます。
また、お母さんが食べたタンパク質を赤ちゃんが母乳を通して摂取すると、そのタンパク質による食物アレルギーの免疫ができることが分かっているそうで、母乳を一定期間あげることで離乳食への切り替えが緩やかになるそうです。
『元々私達の体には細菌やウイルスから体を守るしくみ(免疫)が備わっていて、体を守るために働いているのが抗体です。抗体は5つに分けられていますが、その中の一つがIgAです。IgAは1日に作られる量が一番多く、母乳、涙、唾液、鼻汁、気管支や消化管の粘膜などの分泌液に多く含まれます。このIgAの働きの一つとして、食べ物を食べた時、そこに含まれる未消化のタンパク質が入ってこないようにします腸管で作られ腸の分泌液の中に含まれるIgAが余分な抗原を排除して、便や分泌液によって体外に排出しようとします。もう一つの働きとして、様々な食物タンパク質(アレルゲン)と結合して免疫複合体として存在し、食物アレルゲンを体に少しずつ取り込み、慣れさせていくという経口免疫寛容を誘導していると考えられていて、抗原を排除するのとはまるで逆の働きもあります。』(2010年7月アトピなびより一部抜粋)
つまり、お母さん自身が食物アレルギーでないかぎり、普段からいろいろな食品を好き嫌いなく食べ、偏ったタンパク質ばかりを食べないようにして、暴飲暴食をしないよう心掛けておけば、赤ちゃんは少しずつ体がたんぱく質(アレルゲン)になれ、アレルギーを起こしにくい体質になりやすいということです絶対ではありませんが・・
ただし、お母さん自身が食物アレルギーの場合はかかりつけの医師にご相談してください子供もアレルギーについての不安・悩みは小児科(アレルギー専門外来)にご相談くださいね
ちょっといつもより難しい内容でしたね医療者の私自身も難しい分野なので、いまいちわかりにくいかもしれませんしかし、何かの参考になったらうれしいです
ではでは、ごきげんよう