前回のお話のつづき…
児の授乳がなかなかうまく行えないときは、搾乳をしましょう
① 硬くなった乳房は痛みがあるので、そこの部分を、手で保護するように包み込み、
乳房を胸に対して垂直に起き上がらせるような感じで支えます(乳房をつかむのではなく、胸骨部分からすくいあげるように)
そうすることで乳房の付け根部分に隙間ができ、しこりのために不良になっている血行を良好にします
また、乳房にできたしこりのために、緊張して伸展性が悪くなっている乳頭の緊張をゆるめます
② 乳房を支えている手と反対の手で、硬くなっている乳房部分の方向にある乳輪(黒くなっている部分)よりも少し外側部分に親指をあて、人差し指と2本で乳頭をはさみ、指圧するように搾乳していきます
すぐには硬くなった乳房部分から乳汁が出ませんが、他の部分から噴水のように(射乳)乳汁をたくさん絞り出していくうちに、一挙に乳汁があふれ出してきて、硬くなっていた部分がうそのように柔らかくなります
搾乳を長時間すると、首からかたにかけての血管が引き延ばされたままになり、
血行不良を起こして、疲労感やときにめまいなどを起こすことがあります
注意してくださいね
以上、参考になさってくださいもちろんいつでも当院に相談なさってもかまいません
うつ乳は、母乳が十分に出て赤ちゃんもお母さんも授乳になれた頃に、乳汁の蓄積が少しずつ起こり(痛みを感じないうちに)、固まっていきます。そこから乳カスのようなとても小さい塊が剥がれて、あるとき突然詰まりを作るようです
おっぱいがたくさん出る人は、授乳後に乳房を触ってみて、硬くなっている部分がないかどうか観察しておきましょう
また、硬くなっている部分があれば、そこの乳房から搾乳をして、柔らかくしておきましょう
(授乳中の乳房の硬さは柔らかい伸びの良いお餅のような感じです)
良く聞かれるのですが、うつ乳は授乳の状態に原因があり、食事とは関係ありません
しかし、食事は健康の源です できるだけ良い食生活を心がけてほしいと思います