こんにちは寒い日が続き体調など崩しておられませんか
今回赤ちゃんシリーズ第二弾でビタミンK2シロップの投薬変更についてお知らせします
ビタミンKは、人の体の中で出血を止めるために必要なビタミンですが、生まれたばかりの赤ちゃんには不足しています。赤ちゃんの出血による病気は脳出血・消化管出血などがあり、ビタミンKの内服で予防可能として、出生後・生後5日目・一ヵ月健診時の計三回投与が実施されてきた経過がありますしかし、出血による病気がわずかながら発症していることが判明しました
そこで、『乳児ビタミンK欠乏性出血症の発生をゼロ』にするため、日本小児科学会新生児委員会の中で海外のデータを参考に、予防投与の見直しがなされました日本と同様の3回投与する方法では出生10万人あたり、0.44人の発生がありましたが、生後3か月まで週1回の投与を続ける方法だと、発生がゼロになることがわかりましたそこで、以下のような改訂ガイドラインが発表されました
★生後3か月までは、出生時と以後毎週1回のビタミンKシロップを投与する(合計13回)。
★母乳を与えている母親にはビタミンKを豊富に含んでいる食品(納豆、緑黄色野菜)を積極的に食べるように勧める。
現在まだ、全国的にはこの投与法が十分に普及していませんが、当院では今回の移転を機に小児科・産科の医師で話し合い、新しいガイドラインに沿ってビタミンK2シロップの投薬方法を変更しました。内服方法のスケジュールについては、入院中に再度お知らせします
今村総合病院小児科産婦人科スタッフ一同、ビタミンK欠乏性出血症ゼロが達成されることを願っております