記事一覧 2017年11月27日

赤ちゃんのK2シロップの内服変更

こんにちはa_wink02.gif寒い日が続き体調など崩しておられませんかa_hatena01.gifsign02.gif

今回赤ちゃんシリーズ第二弾ビタミンK2シロップの投薬変更についてお知らせしますhappy01.gif

hana-ani03.gifビタミンKhana-ani03.gifは、人の体の中で出血を止めるために必要なビタミンですが、生まれたばかりの赤ちゃんには不足しています。赤ちゃんの出血による病気は脳出血・消化管出血などがあり、hana-ani03.gifビタミンKhana-ani03.gifの内服で予防可能として、出生後・生後5日目・一ヵ月健診時の計三回投与が実施されてきた経過がありますkira01.gifしかし、出血による病気がわずかながら発症していることが判明しましたbearing.gifsweat01.gif

そこで、『乳児ビタミンK欠乏性出血症の発生をゼロ』にするため、日本小児科学会新生児委員会の中で海外のデータを参考に、予防投与の見直しがなされましたa_memo01.gif日本と同様の3回投与する方法では出生10万人あたり、0.44人の発生がありましたが、生後3か月まで週1回の投与を続ける方法だと、発生がゼロになることがわかりましたkira01.gifkira01.gifそこで、以下のような改訂ガイドラインが発表されましたbikkuri04.gif

生後3か月までは、出生時と以後毎週1回のhana-ani03.gifビタミンKhana-ani03.gifシロップを投与する(合計13回)。
★母乳を与えている母親にはhana-ani03.gifビタミンKhana-ani03.gifを豊富に含んでいる食品(納豆、緑黄色野菜)を積極的に食べるように勧める。

現在まだ、全国的にはこの投与法が十分に普及していませんが、当院では今回の移転を機に小児科・産科の医師で話し合い、新しいガイドラインに沿ってビタミンK2シロップの投薬方法を変更しました。hana-ani03.gif内服方法のスケジュールhana-ani03.gifについては、入院中に再度お知らせしますcatface.gifheart09.gif

今村総合病院小児科産婦人科スタッフ一同、ビタミンK欠乏性出血症ゼロが達成されることを願っておりますa_onegai03t.gifkira01.gif